世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


アゴット PXエディション    46.0%

  • 地域: バスク
  • ブランド: バスク・ムーンシャイナーズ
  • 価格帯: £26-70
  • 入手可能場所: コアレンジ
  • 掲載号:176号

フィービー・カルバーSCORE8.6

香り
未発芽の穀物。あたたかなライ麦パン、玉ねぎのピクルス、トレーニングジムの床(ゴム製)、セージと玉ねぎの詰め物、アニシード、リコリスのキャンディー、ペパーミントティー。
オイリーな口あたりで、メンソールのような風味があたたかさを感じさせる。ハーブ風味がとても強く、ドライな印象。ラベンダーのハチミツ、セージ、発酵用の酵母などの風味を伴っている。ピスタチオ、ロクム(トルコ菓子)とマジパン。熟れたモモの鮮やかな風味と甘さ。バラの花びらと白コショウ。
フィニッシュ
ピスタチオ、ライ麦パン、クリーミーなセージの後味。余韻の長さはミディアム。ドライなフィニッシュで、土っぽい印象も感じさせる。
コメント
風変わりな味わいだが、デリカシーを伴った複雑さがある。

クリストファー・コーツSCORE8.5

香り
セージ、ユーカリ、タラゴンなど、うっとりするようなハーブ香。バニラ香の他に、ラベンダーやローズウォーターなど、どこかかすかにフローラルな要素もある。それらの要素のすべてを、ライ麦パン、埃っぽい干し草置き場、白コショウのスパイス、ピーマンなどの匂いが下で支えている。
最初は、サワードゥブレッドのような風味に繊細なコショウ風味を加えたような印象。それが青リンゴ、バニラカスタード、オレンジキャンディー、マスカルポーネなどの風味に変化していく。
フィニッシュ
余韻の長さはミディアムから短め。ほんのかすかにマッシュルームのような後味があるものの、ピスタチオとバラの香りが最後を締める。
コメント
完全に不意打ちを食らったような風味だが、とても味わい深いウイスキー。時間をゆっくりかけるほど、さまざまな風味が顔を出してくる。